公開: 2021年10月22日
更新: 2021年10月22日
この2018年6月の問題が発生したとき、FMEAなどの手法を使って、ATM処理の全体の見直しを実施していれば、ATM側の制御や、オンライン・システム側のATM処理の見直しができたはずである。1,000件を超える問題が発生したにもかかわらず、そのような問題対応がなされなかったのは、システム開発を担当した部署と、実際に開発を担当した技術者達を送り込んだコンピュータメーカの責任者の怠慢であった。これを引き起こしたのは、同行の責任者が、顧客視点でシステムの仕様を検討する意識が薄かったことを意味している。